本当の自分に目覚めるために――知っておきたい魂の葛藤と苦悩

こんにちは、瑠璃です。今日は、目覚めの道を歩んでいる人の知られざる苦悩についてお話します。

本当の自分に出逢うために、目覚めの道を歩んでいる方は、今まさにあるべき場所に帰ろうとしていることでしょう。そういった志の高い方は、自己の本質を思い出すという人生におけるもっとも重要なことに着手されていることでしょうし、本当に素晴らしいと思います。

でも、実は、目覚めの道を歩んでいるがゆえの苦悩というものが存在します。あなたが本当の自分に戻ろうとすればするほど、魂の本来の輝きが強く鳴ればなるほど、人として苦しくなってくる部分があるのですね。それこそが、あなたを他の人とは違うと感じさせているものかもしれません。

私は自分を観察し、様々な方と接するうちに、目覚めの道を歩いている人には「ある特徴」があるということに気づきました。あなたが、自分のことをもっと知りたい、自分は他の人とは違う気がすると感じているならば、今日の動画の中にその答えがあるかもしれません。

今日は、

・目覚めとは何か
・地球という環境と目覚めの難しさ
・目覚めの道を歩んでいる人の特徴3つ
についてご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

それでは、今日の本題です。

 

目覚めとは何か

目覚めの道を行くとは、本来の自分に戻る道を行くということです。私達は生まれながらにして「本当の自分に戻りたい」という欲求を持っています。あなたは小さい頃から、何かがおかしいと思っていたかもしれません。自分とは何なのか、生きる意味とは何なのか、社会や学校に対して疑問を抱いたこともあるでしょう。

今の自分が置かれている場所が「しっくりこない」と感じる方もいるでしょう。私たちは心の奥底では、普段自分が生活している姿が自分ではないことを知っています。だからこそ「本当の自分に戻りたい」「本当の居場所、本当の故郷に戻りたい」と思うのです。

ところが、どこかの地点で、そんな魂からの渇望に目を向け、目覚めの道を断念し、やがてそんな思いを抱えていたことすらすっかり忘れ去ってしまうこともあります。

正直なところ、目の前のことに忙しく、大人としてのいくつもの責任を抱えながら、目覚めを目指し続けるのは容易なことではありません。すると、自分の本当の気持ちに蓋をしたまま、満たされない思いを抱えながら「これが当たり前だ」「みんな我慢している」と自分に言い聞かせて生きていくようになります。

 

地球と目覚め

この地球という環境は「本来の自分」が漏れ出さないよう、表現しないよう、抑圧される過酷な環境だとも言えます。あなたの本質などまるでなかったかのように、あたかも自分とは目で見える肉体であり、肉体を通じて表現されている人格であると思わされています。

魂だって、こんなに窮屈なところに閉じ込められているのは嫌ですよね。もっと自由に自己を表現したい、もっと自由に創造したい!それが魂の想いです。

私が気づいたのは、目覚めの道を歩んでいる人は他の人とはかなり大きく違っているということです。今日はその特徴をご紹介していきます。

 

①自分の中に理由の分からない葛藤がある

自分の中に2人の自分がいるような感覚、相反する性質がある――これは目覚めの道を歩んでいる人が抱える感覚です。なぜこんなことが起こるのか?それは、あなたの魂としての本質と、この世で持ち合わせている人格や肉体の性質が、必ずしも一致していないからです。

肉体は着ぐるみのようなもので、自分自身ではありません。ちょうど宇宙飛行士が宇宙服を着るようなものです。宇宙空間では、宇宙服を着なければ、真空や熱、紫外線などによってたちまち命を失ってしまいます。でも、宇宙飛行士=宇宙服ではないですよね?

肉体の欲求は、食欲・睡眠欲・性欲などですが、肉体にとって生きるとは命を懸けた生き残りのための戦いです。そのため、他人と戦って力で勝利したいという欲求を持ちます。

ところが、魂からの欲求はどうでしょうか?魂は自分を知りたい、自分を表現したいとだけ望みます。魂=肉体ではありませんから、生存のために命を懸けて戦う必要もありません。なぜなら魂は永遠のスピリットであり、生まれることも死ぬこともないからです。

すると、まさしく自分の中の2つの性質が戦いを始めます。それが、理由の説明できない葛藤となって現れます。

 

例をご紹介しましょう。

ある男性は、優しく穏やかで女性的な部分と、人に勝利したい、力で圧倒したいという男性的な部分を持ち合わせていましたが、その相反する二つの性質の中で迷い、苦しんでいました。彼のガイドは美しくて品の良い女性のガイドでした。彼のガイドはマリア様のような落ち着いた女性らしさと包容力を放っていました。

ところが、彼は男性という肉体を持ったことで、競争や戦い、力強さを誇示したいといった動物的な本能を持ち、その衝動についてどう対処してよいのか分からずにいたのです。彼に長年付きまとっていた葛藤の正体は、男性の肉体としての欲求と、女性的な性質の魂との間の葛藤であったことに気づきました。それに気づいたあと、彼はこんな風に漏らしました。

「自分は本当は女性として生まれればよかったのかもしれません」

確かにそうすれば、魂と肉体の葛藤はずっと少なくなっていたかもしれませんね。これに気づいたことで彼は、自分の本当の性質を再確認し、自己を理解することができました。

また、ある女性は、小さい頃から反骨心が強く、体制を転覆させたいという密かな野望を抱いていました。彼女は、それがどこから来たのか全く分からず、混乱するばかりで、人に伝えることもできませんでした。それはやがて社会を変革したいという気持ちに変わっていきます。

彼女は表向きは大人しく、いい人で、臆病な性格でした。新しいことをするのを考えただけでオドオドしてしまい、自分から行動を起こすのが苦手なタイプでした。そのため、実際に悪事を働いたり、人を傷つけることはありませんでしたが、その反骨心が彼女のことをいつも駆り立て、何も成し遂げていない自分を見ては焦ってばかりいました。

彼女は行動したい、社会を変革したいという気持ちと、臆病な性格の間でいつも揺れ動いていたのです。彼女はそれが果敢で行動的な性質を持つ魂と、後天的に形づくられた臆病な人格との間の葛藤だったことに気づきました。自分が突き動かされるような情熱が、魂からやってきた情熱だったと気づいたのです。

ところが後天的な生育環境によって形作られた臆病でしり込みしがちな人格が、魂の欲求を抑圧し、両者の間で摩擦が起きていたのですね。彼女は、最終的にやっと長年における自分の中の両極端の性質の意味を理解しました。自分の生きづらさの原因がやっとわかった瞬間でした。

実はこれ、私のことです。私は男性的で果敢な魂と、女性の肉体、そして臆病で引っ込み思案な人格との3者の間で葛藤を起こしていたと気づいたのです。

 

②自分の欲望に正直になれない

これは先ほどご紹介したこととも関連するのですが、魂とそれ以外の部分からの欲求が異なると、その間で葛藤が生じます。すると、自分の欲求に正直になれず、自分の欲求に従って行動するのをためらうようになります。

例えば、あなたが「自分さえ良ければいい」「他の人のことなんてどうだって構わない」と思っていて、周りの人を傷つけても自分の安全を確保したいと感じているとします。また、他の人が苦しんでいても、今助けたら自分も巻き添えになると感じ、身を引くのが自分にとっては安全だと思うかもしれません。

肉体の欲求に従えば、これはある意味当然のことですよね。肉体は自己を生存させることが第一目標なのですから。

ところが、魂としての自己は何が正しいのかを知っていて、「そんなことをするのは良くない」と言います。良心の呵責を感じてしまい、自分の欲求に忠実に行動することができなくなるのです。そして自分で自分の欲求に蓋をしてしまうのですね。

ところが、周りの人を見ると、自分の欲求に従い、何の迷いもなく、一直線に進んでいるように見える。なぜ自分だけが?と感じることもあるでしょう。

自分の欲望に忠実になれない、ストッパーが生じてしまう、ということが目覚めの道を歩んでいる方によくみられる苦悩なのです。このように、魂が目覚めはじめると、相反する2つの考えの中で揺れ動くことがあります。

 

③他の人とは感覚がずれている

社会では暗黙の了解とされていることにいちいち引っかかる、疑問を感じてしまう――その感覚が他の人とは違うという認識につながります。

何の理由もないけれど、昔からそうだったあなたの性質や感覚、親や兄弟とは似ても似つかない性質については、魂から持ち越されていることが多く、それゆえに自分自身を理解できず苦しむことも少なくありません。

また、そういった感覚が一般的ではないがゆえに、社会で苦しむこともあるでしょう。ある女性は、学校での集団行動が苦痛で、学校に通うようになってからストレスで病気が悪化したそうです。行動を規制され、自由を奪われたように感じ、嫌で仕方がなかったそうです。

この社会では、学校に通ったり、会社で働くことが当たり前とされていますよね。特にあなたが幼いころから違和感を感じていたのであれば、それは魂からのシグナルと考えられるでしょう。

目覚めの道を歩み始めると、こういった違和感や疑問がこれまでよりも強くなり、抑えきれなくなるため、他の人との感覚のずれが拡大していくこともあります。やがて生きづらくなり、世捨て人のような生活を選ぶ場合もあるかもしれません。いずれにしても、目覚めの道を歩んでいる人には、このような人が多いのです。

 

今日のまとめ

目覚めの道を歩んでいる人の苦悩についてまとめると、以下の3つが挙げられます。

① 自分の中に理由の分からない葛藤がある
② 自分の欲望に正直になれない
③ 他の人とは感覚がずれている

目覚めの道を歩み始めた人は、人知れず苦しんでいることが多く、時にとても辛いものです。でも、その先にはあなたが求めている最高の自分が待っていますから、ぜひ一緒に頑張りましょう。

真実はいつもあなたの中に。
瑠璃でした。