気づいていないだけ!あなたにしかない才能の見つけ方

 今日は、あなたの隠れた才能を呼び覚まし、もっと自分らしく自由に生きる方法をお伝えします。自分の才能を知り、それを生かすことで、他人に貢献し、より豊かな人生を楽しむことができます。

突然ですが、あなたは自分の才能に気づいていますか?人は誰でも、例外なく優れた能力や、他の人にはない才能を持っています。しかし、ほとんどの人はそれに気づいていません。そのため、自分を認めることも、それを他者に提供することもできません。本当に勿体ないことです。

今日は、あなたのオリジナルの性質や価値を知り、自己変容の道を歩むための方法をお伝えします。この記事を読み終わった頃には、「自分の才能はこれだったのか!」「未来が楽しみで仕方ない!」と感じることでしょう。自分の好きなことをお仕事にしたい方にも役立つ内容ですので、ぜひ最後までお読みください。

なぜ自分の才能について考えるべきなのか


人が犯してしまう最大の間違いは、自分の才能を見過ごすことです。才能とは、あなたがもともと持っている素質やスキル、そして独自の個性のようなものです。大げさに聞こえるかもしれませんが、「個性」と考えるとイメージしやすいでしょう。

例えば、ファッションを例にとると、カジュアルな服を好む人もいれば、女性らしい服装を好む人、きっちりとした服装を好む人、ブランドものを好む人、または奇抜なスタイルを好む人もいます。このように、誰にでも個性があります。

大前提として、あなたはオリジナルの個性を持っている、世界にひとりしかいない存在です。あなたの感じ方、考え方、選択基準は、すべて他の人とは異なっています。

才能が人生の鍵となる理由
多くの人は、「現状を改善したい」「理想にもっと早く到達したい」と悩んでいます。しかし、それらを解決する鍵を握っているのは「真の自己」です。真の自己に目覚めることは、自分の才能を発揮することでもあります。

私自身、多くの人が才能に気づき、それを発揮することで人生を変える姿を見てきました。いったん自分の才能に気づけば、人生は一変します。個性を生かした生き方こそが、最も楽で充実感を与える道であり、他者に貢献できる道だからです。

ところが、多くの人は自分の才能に気づかず、それを活かさないまま人生を終えてしまいます。「自分は足りない」「不十分だ」という前提で、自分にはないものを追い求め、苦しい戦いに追い込んでしまっています。

これは、足元にダイヤモンドの原石が無数に埋まっているのに、「自分の山には価値がない」と信じ、石油を求めて遠くへ出かけてしまうようなものです。

ダイヤモンドとは、他でもないあなた自身のことであり、それを提供することで世界中の人に喜ばれるものです。しかし、多くの人はその価値に気づいていません。この記事を通じて、あなた自身のダイヤモンドを見つけ、輝かせる方法を学んでいきましょう。

私が犯した最大の間違い


その理由について話をする前に、少しだけ私の話をさせてください。

私は、今でこそワークショップやセミナー、ヒーリングなどを通じて、人の本質を開花させるためのお手伝いをさせていただいていますが、元々は普通の会社員でした。その部署は、数値をはじき出して報告する業務を担当していました。来る日も来る日もパソコンと書類に向き合い、ミスなく効率的に、正しい数値をお客様にご提供するために、あらゆるシステムが構築されていました。

私も組織の一員として、そのゴールに貢献するため、業務に必要な知識や資格を取るために必死に勉強しました。就職してから10個以上の資格を取得し、基本的なワード、エクセルから、業務システムの操作方法までを習得していきました。

でも、本当は私、その仕事全然向いていなかったんですよね。もともと私は昔から正確性には欠けていましたし、ミスなく丁寧に手順を踏むということが大の苦手。モノの個数を数えて正しい数を報告するような単純なことでもミスをすることがしばしばありました。私はもともと論理的思考が苦手で、感情や感覚で生きていたのですね。

世間一般でいわれるいわゆる「頭の良さ」が要求される職場は、苦痛でしかなかったのですが、当時の私はそんなことにも全く気付いていませんでした。

転機と新たな気づき
やがて、勤めていた会社を退職し、独立起業しました。私のところには健康上の問題を抱えた方がたくさん訪れました。私の仕事は、そういった方々に体の仕組みを分かりやすく伝え、自分自身で改善できるように導くことでした。

大量の情報を分かりやすく整理し、論理的に体系立てて伝えるという仕事はとても楽しかったのですが、そこでもまた私は同じ間違いを犯していました。自分が苦手な論理的思考力や、知識、情報を使い、正確な情報を提供しようとばかりしていたのです。

一生懸命頑張っても、いつも自分の理想とは程遠く、「やっぱり自分はダメだ、才能がない」と落ち込むばかりでした。

そんなとき、ある転機が訪れました。自分の本質がこれまでやってきたこととは別のところにあると気づいたのは、ある人が言ったひとことがきっかけでした。

「人より優れた存在ではなく、人とは異なる存在になりなさい。」

その言葉を聞いたとき、私は自分が犯してきた間違いにハッと気づいたのです。私はそれまで、一番になろう、人よりもっと優れた存在になろう、完璧に習得し、分からないことを一切なくし、何でも答えられるようになろうと必死になっていました。

でも、よくよく考えると、私は理論的思考が苦手で、頭で考えるのが得意ではないタイプでした。自分が苦手な能力を使って結果を出そうとすることは、苦痛でしかなかったのです。

自分の本質に気づく
その言葉で、私の本質がもっと別のところにあることに気づきました。私は、小さいころから情熱や意思の強さ、志といった熱いエネルギーに突き動かされる場面がありました。人生における大事な場面では、それらのエネルギーが自然と沸いてきて、それが自分を前進させてくれていました。

自分が身に付けようと努力していた性質と、自分がもともと持っていた性質が全く別のものだったことに気づいたのは、まるで雷に打たれたような衝撃でした。この気づきは、私の生き方を一変させました。

「みんな違って、みんないい」という真実


人より優れた存在ではなく、人とは異なる存在になること。それが自己の本質を見つけ、育て、生きる道だと気づきました。そのとき、もはや優劣は存在しなくなり、ただ「みんな違って、みんないい」という真実が見えてきました。

自分が自分でいることがただただ喜びであり、あなたらしさという個性こそが人を魅了するのです。それこそが、あなたが人に与えられる最大のギフトなのです。

なぜ人は自分の才能に気づくことができないのか
あるとき、仕事で動画コースを作成していた時のことです。その時、私は「人は現状では不十分だと思い、自分ではない何者かになろうとする」という話をしていました。

気が付くと私は、「悟りや覚醒を求めている方も、実は根底に『今の自分じゃだめだ』『今の自分では不十分だ』という思い込みがあります。そのダメな自分を克服するための手段として、悟りや覚醒を目指すような人もいるでしょう」とマイクに向かって話していました。その言葉に一番驚いたのは私自身です。

なぜなら、それが私の状況をまさに言い表していたからです。それはガイドさんが私の口を使って話した言葉でした。

「今のままの私ではいけない」「私には取り立てて特別な力もない」

こういった思い込みが、私たちを「今の自分ではない何か」に駆り立てます。「~さえ手に入れれば」「~さえ達成すれば」と、私たちは理想を追い求めます。でも、今の自分にはないものを身に付けたところで、私たちは幸せになることはできません。

むしろ、幸せとは逆方向に向かってしまいます。なぜならば、自分の才能にますます蓋をして、いつまでたっても達成不可能な理想の自分になる方向に向かってしまうからです。

9割の人は才能の生かし方を知らない
自分の才能を認めることができない理由のひとつに、「生かし方が分からない」という問題があります。例えば、人の話を聞くのが得意、共感力が高いという才能があったとしても、それをどう生かしたらよいのかが分からないのです。生かし方が分からない才能は、ないも同然です。

例えば、今では子供からお年寄りまで、ほとんどの人がスマホを持っていますよね。スマートフォンで電話をし、ネットを見て、チャットをして、支払いをしたり、電気を付けたりと、今や生活必需品で、スマホなしでは生活ができないほどです。

ですが、200年前を考えてみてください。200年前、江戸時代後期の街中で、もしアップルのスマートフォンが道に落ちていたらどうでしょう。その時代の人がスマートフォンを拾ったとして、今の私たちのように使いこなせたでしょうか?

おそらく、そもそも電源の入れ方も分からず、いや、電源があることすら気づかないかもしれません。たとえ電波も通じていたとしても、使い方が分からず、ただの役に立たない四角い物体としてしか認識できなかったでしょう。

その頃は、まだ電話すら発明されていない時代です。電話をするという発想自体が浮かばないでしょう。このように、せっかくの宝物を持っていても、どのように使うかが分からないと、その真価を認識することができません。スマホのように便利で何でもできるものを持っていたとしても同じです。

多くの人が、自分の個性や才能を分かってはいるけれども、どうやって生かしてよいか分からないのです。そのため、価値を認識することができません。

あなたの才能を見つけ、生かす方法


それでは、ここからはあなたの才能を見つけて、それを生かす方法を一緒に見ていきましょう。

まず、あなたを新しい目で定義してみます。あなたにはどんな力がありますか?以下の例を参考にしてみてください。

– 革新的、イノベーション
– 情熱的、感情の力
– 知性、思考力
– 計画性、綿密さ
– リーダーシップ、実行力
– 挑戦力、チャレンジャーの気質
– 保守的、管理、維持する力
– 空想、イマジネーション力
– 楽しませる力、エンターテインメント
– 継続する力、一貫性

この中でピンときたものを選んでみてください。そして、これまでの人生で、それらの力が発揮された場面を思い出してみてください。

人がやらないことに取り組み、革新的な力やアイディア力を発揮した経験や、仲間をまとめて一致団結して目標に向かった経験などがあるかもしれません。

これまでの経験と、その時発揮されていたあなたの本質を結びつけてみましょう。

ここで注意点があります。「こうなりたい」「こうだったらいいのに」という理想の性質を選ばないようにしましょう。自分にはないけれども、頑張って身に付けようとする性質を選ぶと、エネルギーが変わるのが分かるでしょう。

どんよりしたり、緊張感を感じたり、息が詰まるように感じるとき、それはあなたの本質ではありません。

自分の本質を否定する力
ところが、自分の本質を認めることに抵抗がある方もいます。実は私もその一人でした。

私は感情的な人間でしたが、母が感情的で、感情にしばしば左右されていたため、そんな母を「なよなよしていて情けない」と心の中で思っていました。感情に左右され、せっかくのチャンスを棒に振ってしまうような生き方に対して、子供ながらに内心、強烈な軽蔑心を抱いていたのです。そして、「自分は母のような感情的な人間にはならない」と誓いました。

このように、自己の本質を認めることを阻むもの、いわゆる「ブロック」が存在する場合があります。もしあなたが、自分の本質が分からない、また認めることに抵抗があるということであれば、これらのブロックを探ってみてください。

ある人は、同じく母親が嫉妬心が強く、そんな母親のような性質を自分の中に認めるのを拒んでいたそうです。その方は、自己の感情の力を抑制することで理論に逃避し、覚醒を自ら妨げてしまっていたのです。実は、あなたが最も認めたがらないものこそ、あなたの隠れた本質かもしれません。

あなたのハイヤーセルフの性質


次に、あなたの本質に迫っていきましょう。ハイヤーセルフ、魂としての自己にも個性があります。

あなたは、どんな場所で、どんな人と過ごすのが好きでしょうか?思わず時間を忘れて没頭してしまうことは何でしょうか?好きなだけ時間を取って書き出してみてください。

ただし、こういったリストを作るときの注意点が一点だけあります。「そんなのどうせ趣味だから」「別に上手じゃないし」といった言い訳や制限は一切加えないでください。

よくこんな風におっしゃる方がいます。「確かに本を読むのは好きだけど、別にお金になるわけじゃないし」。おそらく、お金にならないから価値がない、しょせん趣味程度だと言いたいのでしょう。

でも、あなたが本を読むのが好きならば、それでいいのです。料理が好きならば、それでいいのです。

本を読むのが好きなあなたは、活字が好きだったり、新しい知識を得るのが好きだったり、探求心が強かったり、研究熱心だったりする性質を持っているのではないでしょうか。料理が好きなあなたは、クリエイティビティーや実際に手を動かすこと、素材を触ったり感じたり味わったりすることが好きかもしれません。また、子供たちの喜ぶ顔が見たくて、子供への愛情から料理が好きなのかもしれません。

このように、あなたが好きなことや好きな場所が分かってきたら、そこにあなたのどんな性質が関わっているのかを洗い出していきましょう。

あなたは本を読むことや料理をすること自体が好きなのではなく、そのことによって、あなたの特定の性質を活性化することができるから、それが好きと感じるのです。

だからここでもやはり主役は「あなた」です。あなたの好きなことや夢中になれることを皮切りに、あなたの才能や能力、持って生まれたスキルについて探っていきましょう。

あなたの能力は普通ではない
そして、ここで多くの人がやってしまいがちな大きな間違いがあります。それは、自分が持っている素質や能力を普通のものだと考えてしまうことです。自分の個性や素質を、誰もが同じものを持っていると思い込んでしまっているのです。

私もこの罠にはまっていました。「私ができるのだから、みんなできるのが当たり前でしょ」「何がすごいの?」「これに一体何の価値があるの?」とずっと思っていたのです。

でも、そうではありません。本当にあなたが当たり前と思っていることは当たり前ではありません。

これは声を大にして言いたいことです。本当に、当たり前ではないのです!その当たり前を当たり前ではないと認識することで、自分の本当の価値に気づくことに一歩近づきます。

自分の本質に気づくことができると、その瞬間ぱっとエネルギーが変わります。緊張し、重く、どんよりとした波動から、軽やかでリラックスした波動に変わっていくのです。この変化は一瞬にして起きます。

仕事におけるあなたの価値


よく私のところに相談に見える方の中に、「これから自分のやりたいこと、本当に好きなことを仕事にしていきたいですが、自信がありません。周りを見渡すと、私と同じようなことを仕事にしている人が沢山います。そういった人をみると、どんどん自信を失ってしまいます。どうしたらよいでしょうか?」といった質問をされる方がいらっしゃいます。

こんな風に不安になってしまう原因は、自分が持っている情報や知識や経験やスキルといったベクトルで人と比べてしまうからです。同じようなことを仕事にしている人と横並びで比べてしまったら、自分なんて取るに足らない存在だと思ってしまうかもしれません。

例えば、ヨガの先生を考えてみましょう。ヨガのインストラクターは毎年数万人単位で増えているといわれています。確かにヨガのインストラクター資格を持っている方は沢山いますよね。

しかも、今ではオンラインやYouTubeで検索すれば無料でヨガの動画が沢山出てきます。そんな中、あなたが憧れのヨガの先生になっても、他のヨガの先生と比べては「知識が足りない」「経験が足りない」「技術が足りない」、または「有料だし、他より料金が高いしお客様に選ばれないのではないか」と自信を失ってしまうかもしれません。

でも、あなたもヨガ教室に通ったことがあるならば、同じプログラムを教えていても、先生によってクラスの雰囲気が全く違うことに気づかれたことがあるのではないでしょうか?先生の話す感じや言葉遣い、先生が男性か女性かによっても、そのヨガクラスの雰囲気はガラッと変わりますよね。

そう、突き詰めればお客様はあなたの技術ではなく、あなたという人に会いに来ているのです。技術や知識は、後からでも学ぶことでいくらでも身に付けられるでしょう。しかし、本当の価値はそこではありません。

あなたが持っている最大の価値とは、「あなたらしさ」。つまり、あなたの魂としての個性なのです。そして、これは同時に「相手にとっての最大の価値」であることも意味します。

あなたがあなたでいることは、お客様にとっても最大の価値提供となるのです。殆どの人は、自分の知識や技術でしか自分を評価できないので、無限に競争相手がいるように見えます。しかし、実際には競争相手はいません。あなたの才能、あなたの個性を持っているのは、世界であなた一人だからです。

時間をかけて棚卸をする理由
あなたの持っている才能や能力をひとつひとつ洗い出していくことで、奇跡が訪れます。あなたはこれまで自分の持っている才能や、興味のあることを十分に認識していなかったことに気づくでしょう。

それならば、きっとあなたは自分がどのようにして人に貢献することができるのか明確にできなかったことでしょう。あなたの思い描くことが現実となるのは、あなたがその価値を認識し、それが他の人にとっての価値となることを明確に認識した場合だけです。

だから、自分の中に既に眠っている価値を発見するだけで、あなたがこれからの人生で情熱をもって提供できることが増えていきます。

私はこれに気づいてからは、完璧になろうと努力するのではなく、自分らしくいられるように努力するようになりました。人々は、正しい答えではなく、自分らしさを見つけに来ているのです。

だから、私が自分らしくいなければ、彼らも自分らしさを見つけることはできません。ありがたいことに「瑠璃さんの話を聞いていると、癒されます」「自分のエネルギーが変わるのを感じます」などのお言葉を頂戴しますが、それは私が完璧になろうとするのをやめて、自分らしく自己表現するようにしたからです。

自分の価値を認めれば認めるほど、人に影響を与えることができ、楽に生きることができるようになっていったのです。

才能に気づくことができない理由


でも、なぜこんなに大切なことなのに、ほとんどの人が自己の才能に気づくことができないのでしょうか。殆どの人が自分の才能に気づくことができないのには理由があります。それは社会で教えられた強烈な信念がブロックしているからです。

学校では、みんなと同じように集団行動をするように教育されます。人と違ってよいとか、自分らしく生きるように教育されることはほとんどありません。

ある人が3人兄弟で、ひとりの兄弟はオリンピックのメダリスト、もう一人の兄弟はハーバード大学を卒業した秀才だったそうです。そんなとき、まだ小さかったその方は自信を失い、「お兄ちゃんとお姉さんはこんなにすごくて、私は一体何になったらいいの?」とお母さんに尋ねたそうです。

するとお母さんが「あなたはあなたでいればいいのよ。他の人のようになることはないわ」と答えてくれたそうです。このように言われるのはレアケースだと思います。

大抵は、周りと同じようになるために自分らしさを捨て、他の人と同じような無難な人になろうと努力し始めるのです。つまり、自分らしさや個性よりも、社会的に評価される自己像の方が大切だという価値観を身に付けるようになるのです。

その結果、偽の自分を作り始め、自己ではない架空の人物像に自己のエネルギーを与え始めます。その結果、自己のエネルギーは枯渇し、生命力が低下し、やる気もなくなります。エネルギー不足や疲れやすさ、時には病気になることもあるでしょう。

人から嫌われることが怖くて、いつもニコニコして自己表現を抑えていたり、本当に言いたいことをぐっと飲み込んで我慢していたり。本当は泣きたいのに強そうなふりをしてみたり、本当はやりたいのに無関心なふりをしてみたり。本当の気持ちを表現することよりも、完璧な自分になることを目指してみたり。

そんな理想の自分を演じ続けることで、人格としての自己は混乱し、ますます魂としての自己から遠ざかってしまいます。

やがて大人になる頃には、大抵の人は思考停止状態で、社会や家庭という一連のシステムに組み入れられ、まるで流れ作業のように毎日を過ごしていきます。毎日を過ごすのがやっとで、自分の才能や素晴らしさに気づくことも、それらを目にすることもありません。

その素晴らしい才能を使えば、今よりはるかに多くの人を笑顔にすることができるのに。

自分の資産を発掘する
だから、気づいた人から、もう一度これまでの人生で身に付けたことをリセットして、自己を再発見する必要があります。自己の才能に気づくためには、自分が組み入れられたシステムから一度自分を切り離し、まっさらな状態に戻って自己の中心にアクセスすればよいだけなのです。

あなたの探しているものは例外なく外の世界ではなく、あなたの内にあります。外の誰かが「これがあなたの探しているものです」と、ある日突然持ってきてくれるわけではありません。

あなたが探しているものは、すでに、もうこの瞬間もあなたの中に存在しています。きっとそれらを見つけたとき、安堵感や安心感、「やっぱりそこにあったんだ」といった感覚を抱くでしょう。

魂としてのあなたこそ、誰も真似できない完全にオリジナルのあなたの性質です。あなたには、あなたオリジナルのこれまでに歩んできた歴史があります。その中で身に付けたすべてが、魂としての自己の中に記憶されているのです。

あなたが自分の資産に気づくことができるようになると、自己評価が一気に上昇するでしょう。そして突然、「自分が誰だったのか」に気づくかもしれません。

今まで自信がなくて遠慮ばかりしていたことが馬鹿みたいだと思うかもしれません。私たちは自己に制限を設け、限界を作り上げ、自分が作り上げた牢獄の中に自らを縛り付けていたのです。

結局のところ、外の世界に存在するように見える限界は、自分の内側で作り上げた限界であり、外側の世界は自己の内側を映し出したものだったのです。

だから、私たちが自己を拡大し、自らの可能性に目覚めれば、限界は自分で外すことができます。
生き方を変えたある女性


自分の本質に気づくと何が起きるのか、その一例をご紹介しましょう。彼女は健康上の悩みを抱え、本当の自分を知るためのセッションに来ていました。

彼女は保守的な生き方をしてきました。手堅く進路を決め、冒険をしないように、リスクを冒さないように確実な道を歩んできたのです。もうしばらく感情の力に突き動かされることもなく、半ばあきらめたような態度で社会人としての生活を送っていました。彼女の現在の仕事は公務員でした。

セッションの中で、彼女は、何が原因で、今の生き方を選んでいるのかに気づきました。彼女は、人の目を気にするあまり、いつしか自分の感情表現を抑え、自分の存在感を消しながら生きるようになっていたのです。本当の自分を閉じ込めたまま、世間に合わせて生きるのは辛かったでしょう。

セッションの中で、彼女の状態は自己の本質から切り離されていましたが、自己の本質に目覚めることで変わっていきました。するとそこには、感情に身を任せ、豊かに表現する彼女の姿がありました。無邪気で天真爛漫で、キラキラとした彼女の姿があったのです。

「そういえば、私は学校に行く前、こんな風に毎日生き生きと過ごしていたことを思い出しました。」そんな風に話すと、彼女は納得したような表情になり、ふと「今の自分の仕事は自分に合わないですね」と言いました。

このように、私たちはともすれば自己の本質とはそぐわない生活を自分に課してしまいます。しかし、それは気づくことでやめることができるのです。

だから、まずあなたの才能、あなたの本質に気づくために全力を尽くしてほしいのです。

まとめ
・あなたはオリジナルの唯一無二の存在であり、他の誰かになろうとする必要はない。
・あなたが求めているものは、例外なく既にあなたの中に存在する。
・あなたがあなたらしくいることで、自分も他人も癒すことができる。
・あなたの才能を知ることで、それを他者にも提供することができる。

あなたの個性や才能、能力の棚卸、つまりあなたという資産価値を知るための棚卸は、ぜひやってみてください。ひとつ発見するごとに、自分のエネルギーが変わるのが分かるでしょう。

それでは、今日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。