理屈では解き明かせない世界へ──女性性を受け入れたとき、すべてが繋がる

こんにちは、瑠璃です。
今日は、女性性を開花させて覚醒へと向かう方法、そして女性性と覚醒の関係についてお話しします。
覚醒したい、目覚めたい、本当の自分を知りたいという方は多いでしょう。実は覚醒において、欠かせない要素があります。それが女性性です。
この女性性と男性性は、覚醒においても非常に重要な意味を果たしています。女性性と男性性のバランスが適切に保たれていないと、覚醒への道は険しくなるでしょう。反対に、女性性と男性性について正しく理解し、意識的にそのバランスを取るようにすれば、覚醒への道は何倍にも加速していくでしょう。
なぜか? それは一言でいうと、女性性は「受け取ること」に関連しているからです。
・メッセージを受け取る
・ビジョンを受け取る
・新しい波動を受け取る
あなたの元に神を招き入れるのは、この「受け取る力」なのです。
今日は、
・覚醒したければ女性性を開花させなさい
・スピリチュアルと女性性
・本当のあなたが主導権を握るとき
・自分の中の女性性に気づくこと
についてお話しします。
ちなみに、この女性性については、覚醒を目指す方であれば女性だけではなく、男性においても非常に重要な要素です。
あなたが自分という存在の限界を超えて、スピリットへの道へと戻っていくことを選ぶのであれば、この「受け取ること」はあなたの変容を応援してくれるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
女性性:受け入れること
女性性とは、受け入れることです。つまり、女性性とは人の受動的な側面です。
当然のことながら、肉体の女性・男性は関係ありません。女性でも、男性でも、女性性を持ち合わせています。その割合が人によって異なる、というわけです。
男性性とは、積極性であり、直線的で論理的で、こちらから向こう側へと一直線に向かっていくエネルギーです。
イメージとしては、目的地を定め、その目的地に到達する最短ルートを導き出し、左脳的に行動します。途中で木が生い茂っていたり、邪魔する人が現れれば、木を切り倒し、敵を倒し、ひたすら目的地へと向かいます。
男性性は、結果がイメージしやすく論理的で安心感がありますが、論理を超えたインスピレーションなどを受け取り、予想以上の結果を受け取ることとは無縁になるでしょう。
女性性とは、反対に、来るものすべてを受け入れるような寛容さを持っています。目的地に向けて、直感でルートを選び、途中の動物たちや草花との出会いを楽しみながら、道中を楽しみます。
道に迷ったら、感性や直感に任せ、右脳的に行動します。あまりに道中が楽しすぎて、途中で目的地が変わってしまうこともしれません。というか、旅をしていること自体が目的だったということに気づき、もはや目的地なんてどうでもよくなってしまうかもしれません。
女性性は、直線的思考を超えた経験を得られることもありますが、計画的に行動したり、決められたとおりに達成することとは無縁となるでしょう。
男性性が船乗りで、新大陸を見つけようと船を操縦しているとするならば、女性性とは、すべての陸地も船も受け入れる海のようなものです。
スピリチュアルと女性性
なぜ、覚醒においては女性性が重要なのでしょうか?
それは、覚醒の過程では、あなたがスピリットとコンタクトを取り、ハイヤーセルフと繋がるステップを必ず通るからです。
覚醒とは、ハイヤーセルフが「自分が誰だったか」を思い出し、「自分で決めた道」へと戻っていくことです。
ここからが非常に重要なのですが、あなたとハイヤーセルフとは別人格です。これは、スピリチュアルの中でも伝えている方が少ないので、少し難しいかもしれません。しかし、非常に重要なポイントなので、ちょっと聞いてくださいね。
あなたの中にハイヤーセルフがありますが、あなたの意識とハイヤーセルフの意識とは異なります。それを知るためには、人間という存在のパラダイム転換が必要になります。
私たちは「殻の容器」です。私たちが体と呼んでいる三次元的な入れ物は、この物質宇宙、三次元世界において魂としての住処を提供しているに過ぎません。地球においては、魂は肉体という箱に入れられ、自分が誰だったのかを忘れたまま生きています。
あなたという意識は、肉体側に紐づいている意識です。そして、あなたの中に魂、またはハイヤーセルフという別の意識があります。
魂は、何度も肉体を変え、異なる時代や異なる場所を生きてきた歴史を持っています。しかし、あなたという意識は、この世に肉体として生まれてから生じた意識です。
ですから、過去生を思い出すとは、魂の過去生を魂側が思い出すのであり、それを肉体側の意識のあなたが受け取り、あたかも自分が体験したように感じているのです。
つまり、肉体側の意識である私たちが、魂側の意識を受け入れなければなりません。ここでは、肉体側が主張せず、受動的になり、魂の話にそっと耳を傾けることが必要になります。
これが、スピリチュアルにおいて女性性が必要とされる一番の理由です。
もし、肉体側の意識である私たちが能動性、つまり男性性を発揮しすぎてしまったら、魂の声や、魂の微細な波動を打ち消し、魂を主役にすることは永久にできないでしょう。
だからこそ、自分の中のスピリットを受け入れることに女性性が重要なのです。
男性性がはびこる世界
もし、あなたが人間として最高峰のところへと昇りたいと思うのであれば、男性性のみで到達できるでしょう。
三次元的に目標を達成し、成功し、賞賛されるには、ひたすらゴールから逆算し、計画を立て、その通りに実行する。時には力の論理や武力行使も必要になるでしょう。
そうして、いまだに世界は男性性の論理によって成り立っています。
でも、あなたはこのいびつな世界について、気づいているはずです。
そこで忘れ去られているもの、それが女性性です。
女性性に論理は通用しません。
・何故だかわからないけれども、答えが分かる。
・理由はないけれども、正しい道が分かる。
直感的で、感覚的で、論理を飛び越えて答えを受け取る力です。そうして、力ではなく、ハートで世界を形作っていくのです。
アフリカの村の物語
あるアフリカの村では、水がなく、村人たちが危機的な状況に陥っていました。
そこで、村中の人が協力して、井戸を掘ろうという話になりました。
問題は、どこに井戸を掘れば水が出るかです。高度な測定器具などは、もちろんありません。
すると、女性たちが足を踏み鳴らし、「この下に水がある」と言うのです。
ところが、男性たちはそれを信じようとしません。
しかし、その女性たちの言う通りにその場所を掘ったところ、そこから滾々(こんこん)と水が湧き出し、村人たちは貴重な水源にアクセスできるようになったということでした。
これからは女性性の時代
これからは、女性性の時代です。
より正確にいうならば、男性性に偏りすぎていることを自覚し、女性性を目覚めさせ、男性性と女性性のバランスを取っていく時代と言えるでしょう。
元をたどれば、スピリットは肉体ではありませんから、男性も女性もありません。
最終的には、自分の個性として、男性性と女性性のバランスを取りながら、それぞれの長所を合わせ、生かし、統合していく時代でしょう。
あなたの中のダイヤモンドと石ころのあなた
私たちが本当の自分に戻っていく旅とは、自分の持って生まれた、一度も汚れていないピュアな自分へと戻っていく道でもあります。
これは、あなたの中にあるダイヤモンドのようなものです。
あなたの中には、もともと美しく、ピュアで、純粋な輝きを放っているダイヤモンドがあります。
ところが、私たちは家庭で両親の理想を教え込まれ、学校で社会の基準を教え込まれ、他者比較によって後天的に理想を植え付けられ、外側からの基準に自らを合わせようとします。
そうして、持って生まれた自分自身とは全く別のところに自分を作り上げ、その自分をひたすらに磨こうとするのです。
これは、まるで石ころを永遠に磨いているようなものです。
ところが、これは石ころですから、磨いても磨いても、ダイヤモンドにはなりません。
本当のあなたが主導権を握るとき
多くの場合、本当のあなたが受動的で、外側からの基準に沿って作り上げたあなたが能動的になっています。
ここでも、男性性と女性性の逆転現象が起こっています。
これでは、いつまでたっても本当のあなたの輝きは増していきません。
そればかりか、外側からの基準に沿って人工的に作り上げたあなたばかりが主張し、でしゃばり、本当のあなたの輝きを覆い隠してしまうでしょう。
本当の自分に戻っていくとは、「自分は石ころではなく、ダイヤモンドだ」と気づくことから始まります。
そうして、本当のあなたが能動的で、外側からの基準に沿って人工的に作り上げたあなたが受動的にならなければならないのです。
社会の基準に合わせた自分と本当の自分
例えば、あなたが社会の基準に合わせて「強くて有能な女性」を演じていたとしましょう。
あまりにそれが板についているので、あなたはその「強くて有能な女性」を自分だと錯覚してしまいます。
でも、あなたが本当の自分に気づいたとき、「自分はただの傷つきやすく感情豊かな一人の人間だ」ということに気づくでしょう。
あなたは、本当の自分が「強くて有能な女性」なんかではなく、「もろくて感情的な一人の女性」だったと気づくのです。
そうして、「傷つきやすく感情豊かなあなた」をどのように磨いていこうか、という発想に転換します。
自分の感性を育て、感情の力を認め、育み、そこから人によっては芸術や文学などの才能が花開くこともあるでしょう。
本当の自分が主導権を握ることによって、誰かほかの人のようにならなくてもいいと知るのです。
自分の中の女性性に気づくこと
私は、もともと男性性が強く、というか、教育の影響も色濃いのでしょう。
訳も分からない目標を立てたり、理想を描いたりすると、「馬鹿言ってないで、身の丈にあったことをしなさい」と言われ、いつしか自分の直感や感性を信じることを止めてしまいました。
そこからは、ひたすらに世間で言われる成功を信じ、ひた走りました。
とにかく社会では、男性性を意識的に身に付け、女性でも男性に負けないようにと気を張っていました。
ところが、無理がたたって体調を崩してしまったのです。
そうして、女性性の大切さに初めて気づくことができました。
というよりも、自分の中に女性性があったことに気づくことができた、といった方が正しいでしょう。
なんとなく言葉に出さなかったけれど、家族がお互いに思っていたことを雰囲気から読み取っていた自分。
相手が次に発する言葉を、その数秒前に読み取れる自分。
直感や感覚的なもので、常に何かを感じ取っていた自分。
これらは言語化できず、馬鹿にされ、無視されたりしがちなものですが、改めてそれを信じてみようと思えたのですね。
もし、あなたがそれらの感覚に気づいていないとしたら、小さいころに馬鹿にされたり、否定されて、自らその能力を閉じてしまったのかもしれません。
回りの大人たちも、そういった感覚を否定されて育った人たちなのでしょう。
それは、周りの人たちが悪いのではなく、彼らもまた自分の感覚に対して心を閉ざしてしまった人たちであり、仕方のないことなのです。
そうして、自分の感覚を信じ始めた瞬間。
私の人生に、目に見えない存在たちが現れました。
女性性を開花させるきっかけ
この世界が何千年もの間、男性性、左脳的な感覚に偏重していたことには疑いがないでしょう。
そのひずみが、うつや自殺、心の問題などに現れてきていることにも、人々は薄々と気づいているのではないでしょうか。
女性性について着目し、女性性を開花させようと思うきっかけは、人それぞれだと思います。
・自分の生き方を見直そうと決意した。
・ただひたすらに目標に向けてひた走ることに、空虚感を感じた。
・もっと周りと調和して生きたい。
・スピリチュアル能力を目覚めさせたい。
さまざまなきっかけがあると思います。
ちなみに、私についていうと、私は「私の限界を自覚したから」です。
私という人間一人にできることは、たかが知れています。
ある時、自分には何もないことを、心底実感しました。
自分は、せいぜい世界のほんの数パーセントのことしか知らず、しかもそれも正しく認識できているとは限りません。
私が知っているのは、せいぜいごく一部の、それも歪んだデータに過ぎません。
その偏見にまみれたレンズで立てた目標など、高次の世界から見れば、見当違いのものでしょう。
私は、「自分一人では有意義なことは何も成しえない」と気づいたからこそ、自分の力を捨てることができました。
そうして、初めて受け入れることに対して、心を開くことができるようになったのです。
ガイドは、私に「彼らの器となること」を望んでいます。
いわば、私は彼らと現実のインターフェースだと思っているのですね。
彼らが現実世界に下ろしたいビジョンを実行する、それが私の役割です。
私は、現場の土木作業員みたいな感じだと思っているのですね。
そして、それでいいと思っています。
グルジェフの言葉
20世紀最大の神秘思想家と呼ばれたグルジェフは、こんな言葉を残しています。
覚醒するとは、自分が無であると自覚すること。つまり、自分が完全に、絶対的に機械的であり、全く救われようがないことを自覚することにほかならない。
―中略―
ここで彼は、自分が無力で救いようがなく、要するに無であることに気づくのだ。
P・D・ウスペンスキー.「奇蹟を求めて」.株式会社平河出版本, 1981, 339p
女性性を開花させるために
ということで、今日は「女性性を開花させて覚醒へと向かう方法」についてお話しました。
私は、「女性性」といわれてもあまりピンとこなかったというか、心のどこかで女性性を馬鹿にしていた節があったかもしれません。
女性性がなかなか開花できないという方は、結構「受け取ること」に対してブロックがあるのかもしれません。
「自分なんかがもらっていいのかな」とか、「もらったら何かを返さなければいけない」とか、これまでに女性性が強い人を見て、「この人みたいになりたくないな~」と強烈に思った出来事があったとか、ですね。
女性性は、男性にこそ必要かもしれませんね。
話は変わりますが、みなさんはお風呂に何を入れていますか?
私はエプソムソルトと重曹を入れています。
以前、世界的に有名なヒーラーの方が、「ヒーリング後にはエプソムソルトと重曹がいい」と言っていて、そこから私も始めたのですが、体も温まるし、とても気に入っています。
最後に
ぜひ、今日の記事があなたのためになれば嬉しいです。
コメント欄をアウトプットのために活用してくださいね。
それでは、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
真実の向こう側、愛と平和な世界へ。
瑠璃でした。