“過去は変えられる”――今、この瞬間から起こる心の奇跡

こんにちは、瑠璃です。
今日は過去の自分を癒し、未来へ進む方法についてお話します。
あなたは、まだ癒しが完了していないと思っていませんか?
これまでいろいろと取り組んできたけれど、現実が上手くいっていない。
何か私に原因があるのではないか?
まだ気づいていない何かがあるのではないか?
そんな風に思っているかもしれません。
癒しのポイントは「過去」にあります。
実は癒しの過程で多くの人が見逃しがちなポイントがあるのです。
今日は、自分を癒し、大切な人を癒すためのこれまでとは違う、全く新しい方法をご紹介します。
今日は、自分の人生が上手くいかないと感じている方、また、もっと癒されたいと願う人の手助けをしていきたいと思っている方の役に立つでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
それでは、今日の本題です。
過去の自分を癒しに行こう
ある時、私は自分の人生について振り返っていました。
私は体調不調で苦しんでいた期間が長く、今思い出しても辛く感じるほど、大変な時期でした。
当時、20代のある時点を思い出していました。
その時の私は、とにかく体調が悪く、食事もとれず、体も鉛のように重く、少しでも外出すると具合が悪くなり、治療法も分からず不安のどん底にいました。
1年のうち「今日は調子がいい」と感じた日はたったの1日しかありませんでした。
なぜこんな状態で生きているのか。
なぜ解決策がないのか。
なぜ誰も分かってくれないのか。
当時の私は自暴自棄で被害者意識に満たされていて、日常生活を心から楽しめる瞬間はありませんでした。
そうして、そんな状態を思い出しながら、ふと「自分は今の自分を癒すことのみに意識を向けていて、過去の自分を癒していないのではないか?」と思ったのです。
私は日ごろから、ヒーラーとして自分の身体を見たり、エネルギーを整えたりしています。
でも、それはあくまで今の私に対してのヒーリングであって、過去の自分に対して、エネルギーを整えようとか、ケアしようとか思ったことはありませんでした。
これはある意味当たり前といえば当たり前です。
だって、肉体は今ここにあるからです。
目の前に自分の過去の一時点の肉体があったら、怖いですよね。
だから、過去の自分の肉体を癒そうとは考えたことがなかったのです。
そうして、当時の自分のオーラを見てみました。
すると、案の定、胸から下はスカスカで、胸から上でまるできのこ雲が立ち込めるようにモヤモヤとしたオーラに包まれていました。
今振り返っても、症状から察するに、当時の私はグラウンディングがほとんどできておらず、特に下位のチャクラが開いておらず、ほとんど使えていない状態でした。
それで何をしても疲れやすく、体力が極限まで低下していたのでしょう。
この過去の自分のオーラには妙に納得しました。
また、別の苦しかった時の自分のオーラも見てみました。
すると、のどのところに鋭いトゲのようなものが刺さっており、どう見ても苦しそうです。
当時の私は自分の気持ちに蓋をして、一人で悶々としては、内側で爆発しそうになる現状への不満や周囲への文句を必死に押し殺していたように思います。
この体験は、かなりの衝撃を伴いました。
というのは、それまで過去の自分に対しヒーリングをしようと思ったことは一度もなく、まして過去の自分の肉体を癒すという発想は全くなかったからです。
今の肉体が整っていればいいじゃないか。
今が健康ならいいじゃないか。
今が満たされていればいいじゃないか。
そんな風に考えていました。
でも、違ったのです。
今に縛られ続ける私たち
私たちの肉体があるのは、今、ここです。
私たちの肉体に目を向けたとき、それは必然的に「今の」肉体に目を向けていることになります。
肉体こそがトリックです。
肉体がある以上、私たちの意識は常に「今」に限定されます。
例えば、痛いと感じているのは「今」痛いところですよね。
3日前に痛かったその足の感覚を、今ここでリアルタイムに感じることはできません。
それはただ記憶の中にあるだけで、肉体的に今、それが知覚できるわけではありません。
3年前、事故で骨折をしていたとして、今、骨が折れているわけではありません。
折れていた骨は今では、すでにくっ付いて元通りになっています。
骨折した過去は、目の前から消えて、すでに過ぎ去ってしまっているわけです。
すると、ほとんどの人は、過去の状態よりも今この状態を何とかしようとするはずです。
例えば、
1年前、足が痛い。
今、足が痛い。
どちらがあなたにとってのより大きな問題となりますか?と聞かれれば、
ほとんどの人が「今、足が痛い」と答えると思います。
だって、1年前、足が痛かった現実は、すでにあなたの前から消え去ってしまっているわけですから。
そうして過去重要だったことは、今の私たちにとっては、もはや重要でなくなっていきます。
過去を切り捨てる人たち
過去との付き合い方には、大きく分けて2通りあります。
それは、受け入れるか、切り捨てるか、です。
過去の苦しかった時も、失敗したときも、困難な時も、至らなかった自分も含めて
「自分なのだ」と受け入れ、その自分も含めて生きていくという考え方の人。
もう一つは過去の自分を、今の自分と切り離し、
過去の自分は自分のものではない、と今の自分のみを受け入れる、という道です。
あなたはどちらを選択していますか?
「今が幸せなんだから、過去はどうだっていいじゃないか。」
そういって、過去の自分を置き去りにしている方をよく見かけます。
過去どれほど傷ついたとしても、どれほど苦しかったとしても、
でも、もう過ぎ去っていることだから、
今は幸せなんだから、そんなに過去にこだわる必要はないじゃないか。
でも過去の自分も、れっきとして実在しているあなた、なのです。
そしてその過去の自分は「今」でも存在しています。
時間は同時に存在している
ステージ4の末期がんから臨死体験によって生還された「喜びから人生を生きる」の著者、アニータ・ムアジャーニさんは、臨死体験中の感覚についてこう語っています。
「その世界では、時間も違うものに感じられました。私はすべての瞬間を、同時に感じていたのです。
つまり、過去、現在、未来の自分が関係するあらゆることを、同時に認識していました。―中略―
言い換えれば、時間は、この世で体験するような直線的な流れではありませんでした。
私たちの理性が、周囲で起こっていることを連続したものに並べているような気がしました。
身体を持っていなければ、実際のところ、過去も現在も未来もすべて同時に起こっているのです。―中略―
五感の制限により、私たちは時間の1つの点に集中させられ、これらを一列につなげて直線的現実を作り上げているように思えました。
さらに、私たちの身体の制限された知覚が、目で見え、耳で聞こえて、触ることができ、匂いを嗅ぎ、味わえる範囲に閉じ込めているのです。
でも、身体的制限がなくなった私は、時間や空間のあらゆる点と同時に関われるようになりました。」P109
「私たちは“時間が過ぎる”と思っていますが、臨死体験をしている時には、時間はただ存在していて、自分が時間の中を移動しているように感じられました。
時間のあらゆる点が同時に存在するだけでなく、向こう側の世界では、私たちは速く進んだり、遅く進んだりすることができ、さらに、後ろにも、横にも動けるのです。」P216
つまり、過去、現在、未来は、今ここに同時に存在しており、
過去は消え去ったわけでも、どこか遠い場所に行ってしまったわけでもないということです。
ただ、私たちが肉体を持っているがゆえ、その制限された五感という知覚によって、
過去から未来へと流れる一直線上の時間という概念を作り出しているというだけなのです。
そうして最も大事なこととして、過去も、現在も、未来も、重要性において差異があるわけではありません。
いいかえれば、未来が過去よりも重要であるということもなく、
また過去は未来よりも重要であるわけでもありません。
あなたが自分の未来を重要視しているのであれば、
それと同じくらい過去の自分は大切である、ということです。
今の自分を大切だと思っているならば、それと同じくらい過去も大切だということです。
今幸せになりたいと思っているのであれば、同じくらい過去の自分も幸せでいなければならないのです。
たくさんのあなた
もし、3年前事故で骨折し、手を痛めている自分と、
1年前足を痛めている自分が、まだ今ここにいるとしたらどうでしょう?
さらに言えば、何十年も前、異性に裏切られどん底を経験していた自分も、
友人関係がぐちゃぐちゃに壊れて、一人ぼっちで泣いていた自分も、
子供の頃、両親から手をあげられて、見捨てられたように感じていた自分も、
今、この場にいるとしたらどうでしょう?
彼らは心底癒されているでしょうか?
癒されるとは、忘れることとは違います。
忘れるというのは、その出来事が消されることではなく、出来事は依然として出来事として存在しているものの、
それを思い出すという行為が行われなくなった、という状態です。
決して、過去の傷ついている自分が無くなったわけではないのです。
その出来事のデータは全て記録されていて、私たちが忘れていても、そのデータ自体は失われないのです。
過去、現在、未来は、今ここに同時に存在しているとするならば、
「完全に癒される」の中には、過去の全ての時点の自分が癒されていることも含まれる、ということになります。
あなたは、まるで映画のフィルムのように、様々な過去を持っていて、
そのフィルム一枚一枚の集合体が、あなたです。
そのフィルムの一枚一枚のあなたは、笑っていますか?泣いていますか?
良く勘違いされやすいのですが、心の中は傷ついているのに、ニコニコしていたり、感謝の言葉を言っていたりするのは、
癒しとは程遠い行為であり、むしろ真逆の行為といってもいいでしょう。
表面上、笑っているかどうかはどうでもいいのです。
癒しとは、例え泣いていても、傷ついていても、
そのエネルギーが自由に流れ、かつそれを自分自身も許している状態のことをいいます。
ところが、私たちはしばしば過去のことを忘れ、なかったことにし、
また過去の自分を切り捨て、まるでみなしごのように扱っています。
過去の自分は、自分ではない。
私はもう変わった、という風に。
そうして、フィルムをどこか一時点で切り離し、ここからが自分、ここまでは自分ではないと、切り離してしまうのです。
でも、本来なら過去も現在もなく、あなたとは全て時間軸におけるあなたのことをいうのです。
時間の支配
私はある日、意識は時間に縛られないことを知りました。
私たちは意識を使って、容易にタイムスリップをすることができます。
それは、意識は時間の制限を受けないからです。
あなたが過去の一時点を思い出します。
すると、意識は、その過去の時点にあります。
まるで目の前にその風景が広がっているように感じられるでしょう。
これが意識を使ってタイムスリップをした例です。
私は、今日お話ししたこと、
つまり過去の時点における自分に対し、エネルギーを整えようとも、ヒーリングをしたことがなかったと気づいてから、
その時の自分こそが最もヒーリングを必要としていることに気づきました。
今の私は、当時から比べれば比較にならないほど癒された状態にありますが、
当時の私はボロボロで、誰かに助けを必要としていました。
そうして、当時の自分に対して、ヒーリングを行っていったのです。
当時の私は肉体的に痛んでいたのもあり、ヒーリングは一筋縄ではいきませんでした。
何度も何度も繰り返しヒーリングし、毎日毎日様子を見ては、エネルギーを整えていきました。
すると、最初は全く感じられなかった下半身のエネルギーが徐々に充実してきて、
エネルギーが全体的に下がってくるのが感じられました。
すると面白いことに気づきました。
過去の自分のオーラが整っていくにつれ、今の自分の状態も良くなっていくのです。
これには私も驚きました。
これはまさに、過去、現在、未来が同時に今ここに存在していることの証でしょう。
これまでも散々様々なヒーリングを自分に対して行ってきましたが
それとは全く違った体感で、自分の方がびっくりしてしまったほどです。
過去を変える方法
過去を変える方法、それは過去が今この場に存在しているという認識のもとで考えれば、
そんなに難しくないことが分かるでしょう。
今、暑かったら上着を脱ぐように、
今、通っている道が気に入らなかったら右に曲がるように。
今この瞬間、あなたが選択したり行動すれば、今この現実はいとも簡単に変わります。
過去を変えるのも、それと寸分変わらない正確さで行うことができるのです。
過去の自分の肉体的な痛みを癒す。
過去の自分の感情的な痛みを癒す。
今の自分の痛い場所に手を当てるように、
過去の自分の痛む場所にも手を当ててあげましょう。
だって、その自分も、まぎれもないあなたなのですから。
まとめ
ということで、今日は「過去は変えられる」ということでお話しました。
私は今日お話ししたことに気づいたとき本当に愕然として
私は何をやっていたのだろう!と思いました。
自分の癒しは完了したと決め込み、人のことばかりに目が向いていたのですね。
実はこういった気づきというのは私の場合、順風満帆に起こるのは稀で
苦しかったり、行き詰っていたりする場合に起こることがほとんどです。
そんな調子なので、苦しかったり、行き詰っていてもそれに囚われることは本当に少なくなりました。
もちろん、落ち込んだり、気分が沈んだりすることはありますが
ただ、呼吸をして空気が入ってきてまた出ていくように
まるで空気のように当たり前すぎて、あまり気に留めなくなったのです。
その結果、今日お話ししたような気づきが訪れることもあれば
何も起こらない場合もあります。
でも、それはそれでいいのです。
「何が起きても、それはそれでいい」
そんな風に考えれば、気分も楽になるかもしれません。
ちなみに私は、大雑把な性格で、あまりにやることが雑なのでよく人から引かれます。。。
それではまたお会いしましょう。
真実の向こう側、愛と平和な世界へ。
瑠璃でした。