見えない力があなたを導く時~シンクロニシティの真実と奇跡の起こし方~

こんにちは、瑠璃です。
意味のある偶然、シンクロニシティの真の意味~シンクロの起こし方~についてお話します。
あなたは、とても偶然とは思えないような出来事に遭遇したことはありませんか?
毎日同じ数値ばかり見る。
1日に同じ人と何度も会った。
1日に何度も同じ言葉を聞いた。
まるで、自分の思いが天に通じているような、はたまた高次の存在たちに手引きされているような、導かれているとしか思えないような感覚を感じたことがあるでしょう。
「これには一体どういう意味があるのだろう」。
そんな風に知りたくなった方もいらっしゃるかもしれません。
実は、シンクロニシティが起こるには理由があるのです。
今日はシンクロニシティが起こるメカニズムと、シンクロニシティが起こる理由についてお伝えします。
さらにシンクロニシティは、待っているだけではなく、自分で意図して起こせたらいいですよね?
そこで今日は、意図的にシンクロニシティを起こすための方法についてもお伝えします。
この記事を読むことで、あなたと宇宙との見えない繋がりについてもっと深く実感し、あなたの意図と現実世界はひとつづきに繋がっていることが分かるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
シンクロニシティとは
シンクロニシティとは、意味のある偶然の一致のことであり、確率論では片づけられないような出来事を指します。
例えば、あなたがチューリップについて知りたいと思ったら、ちょうど本屋で目の前にチューリップに関して書かれた本が飾ってあって、突然つけたラジオからチューリップの話が流れてきて、そのラジオの企画に応募したら、あなたの後の仕事に繋がる出会いがあった、などです。
そうしてそれがチューリップに関する仕事だったとしたら、導かれているとしか思えないでしょう。
シンクロニシティを最初に提唱したのはユングでした。
日本語では主に「共時性」や「同時性」、もしくは「同時発生」と訳されます。
例えば、虫の知らせのようなもので因果関係がない2つの事象が、類似性と近接性を持つことで、ユングはこれを「非因果的連関の原理」と呼びました。
つまり、全く因果関係がなく、同時発生的に起こるもののことを言います。
普通、私たちの捉える現実は因果の世界です。
原因があって、結果がある。
昨日飲みすぎたので、今日胃もたれがする、などです。
ところが、シンクロニシティで起こる2つの出来事には因果関係がありません。
ユングのスカラベの話
ユングの話に、スカラベ、日本でいうとコガネムシの話があります。
精神科医であったユングが、ある女性の治療にあたっていた時のことです。
なかなか心を開こうとしないその女性に対し、治療は難航していました。
しかし、ある時、転機が訪れます。
彼女はユングに「自分はスカラベ(コガネムシ)の夢を見た」と語ったのです。
ユングが、スカラベはエジプト文化では生まれ変わりの象徴であること、そして彼女の無意識が生まれ変わろうとしているかもしれないと考え、その女性に伝えようとしました。
その瞬間、窓を何かがたたく音が聞こえたのです。
ユングがふとそこに目をやると、そこには一匹の玉虫色のスカラベ(コガネムシ)が止まっていました。
彼女はこの偶然に心底驚き、やがて心を開き始め、それからこの治療は成果を出し始めたというのです。
このように、シンクロニシティは単に起こりうる確率が低いことだけではなく、明らかに人の心理と関係があることが分かります。
ユングの話は、治療を受けていた女性が治りたい一心で彼女の無意識が起こしたのか、それともユングの女性を助けたいという一心が起こしたのか。
いずれにしろ、その出来事が心の反映によって起こったといえるでしょう。
集合的無意識における交流
ユングは、人間の意識は集合的無意識によって普段から交流しているということを述べています。
この集合的無意識は、個人の意識を超えて人類に共通して存在しており、私たち一人ひとりの意識はそこで繋がっているのです。
それは、まるで海の上に浮かぶ氷山がひとつひとつ独立して見えるけれども、水面下では一つに繋がっているような感覚です。
ユングは集合的無意識が、人々の心、人々の主観的な意識に入っていく過程を「個性化」と名付けました。
反対に、個々の人の意識が集合的無意識へと反映されるプロセスについても述べています。
人の心は表面的には個別的であるかのように見えてはいても、実は根本的には交流しているのです。
シンクロニシティと似た意味を持つ単語に「coincidences コインシデンス」があります。
ユングはcoincidencesについても「co-inciding(共に、出来事を起こす)」、単なる偶然ではないと考えていました。
co-inciding「共に、出来事を起こす」なのです。
シンクロニシティが起こる仕組み
さて、このシンクロニシティが起こる仕組みを理解するためには、私たちの現実のパラダイムを少々シフトさせなければなりません。
私たちが今見ている現実、あなたの目の前にあるスマホやパソコン、そしてあなたが今座っている部屋や電車の中など。
それらは全く強固でびくともしない現実のように見えます。
あなたが座っている部屋は、たとえあなたがいなくなってもそこに存在し、あなたが乗っている電車は、あなたが乗っていようとも乗っていなくても時間通りに目的地へと到着します。
それは誰にとっても事実であり、動かしがたい客観的事実だと思うでしょう。
ですが、それらは現実を構成する一部分にすぎません。
現実とは、これらの外に見える世界だけではありません。
もうひとつの現実として、主観的な現実があります。
あなたは今、部屋の中に座って、昨日の友人との口論について考えているかもしれません。
それとも、あなた自身について起こるシンクロニシティを強く願っているのかもしれません。
主観的な現実とは、あなたの心の中で起きている現実です。
そうして、実はこの客観的現実と主観的現実は繋がっているのです。
つまり、極端にいえば、あなたが悲しんでいるか、喜んでいるかによって電車の行き先が変わるような世界です。
そう、思っていることが実現する、まるで夢の中のような世界だと思うでしょう。
私たちが普段物事を捉える五感。
この五感は物質世界と相性が良いように設計されているので、五感を使って見て、聞いて、感じていたのであれば、この宇宙の深淵な物質と精神の繋がりには気づきません。
まるで私たちの意識と客観的現実とは何の関係もないように見えるでしょう。
ところが、シンクロニシティの現象から分かるように、私たちの精神的な状態や、私たちの思いや、私たちの感情が現実世界に影響をもたらし、それが偶然の一致という目に見える現象となって表れるのです。
私たちの内側の世界が、外側の世界、つまり物質宇宙と繋がっていて、そこに境目がないことを示しているのがシンクロニシティという現象であり、シンクロニシティとは私たちの意識がどれだけ強力で、どれほど物質宇宙に影響を与えうるかの証拠でもあります。
シンクロニシティが起こるとき
それでは、シンクロニシティはどんな時に起こるのでしょう?
あなたは単なる偶然だと思うかもしれませんが、偶然ではありません。
シンクロニシティはあなたの意図の強さに影響します。
あなたがそれを強く願えば願うほど、あなたがそれを長く願えば願うほど、その意図は力を増し、現実世界に現れる力が増します。
ユングは観察の結果、シンクロニシティが起こるタイミングが、いつも精神的に極限状態に追い込まれた時だと気づいたそうです。
・信念が根本的に変化したとき
・新しい洞察が芽生えた時
・生死にかかわる状況の時
・新しい環境
こういったときにシンクロニシティが起きやすいことを発見しました。
また、精神科医であったユングは、患者の意識上の変化や気づきが起こるタイミングで、シンクロニシティが起こる頻度が高いことにも気づきました。
したがって、変化の真っただ中や逆境の中にいるとき、私たちの思いが強くなり、そんな時、現実に現れやすくなるのです。
ある女性の方が、仕事に関するある曲が聞きたいと思ったところ、当時はそのCDが手に入らず、ふと車に乗ってラジオを付けたとたん、まさにその曲が流れてきたというのです。
「そんな偶然ってあるかしら」とおっしゃっていました。
私が体験したシンクロニシティについてお話しましょう。
私は当時、新しい車に買い替えたのですが、ナンバープレートの数字を散々悩んだ挙句、自分の誕生日の数値にしました。
すると、当時付き合っていた人が、ふと自分の昔の写真を見て声を上げたのです。
その写真には、その人が以前乗っていた車が写っていて、そのナンバープレートを目にすると、それが私の誕生日の数値を反対から並べた数値だったのです。
(例えば123なら321ということです)
しかもそれは本人が指定したわけではなく、偶然割り振られた数値で、過去の写真を見るまで気づかなかったそうなのです。
そして、それは私と出会う前の出来事でした。
その時点で、出会うことが予め決まっており、運命が決まっていたのか…。
そして、この出会いは必然としか思えないような、お互いの人生にとって想像以上のことを与えてくれました。
シンクロニシティを起こす方法
もし、あなたがシンクロニシティを意図的に起こせるとしたら、今まで以上にはるかに積極的に自分の人生を形作っていくことができるでしょう。
シンクロニシティを起こす方法はあるのでしょうか。
あります。
シンクロニシティを起こす方法は「意図を洗練させる」です。
先ほど、追い詰められたときやピンチの時、逆境にあるとき、シンクロニシティが起こりやすいとお伝えしましたよね。
なぜか? それは平常時よりもより強烈に思いを放つからです。
人はうまくいっている時は現状に満足してしまい、意図が分散してしまったり、その力が弱くなってしまいます。
ところが、予期せぬ出来事が起こった、どん底に突き落とされた、そういった状況では「ここから出たい」「どうにかしたい」という強烈な意図が働きます。
そうして、それが物質世界に形をとって表れるというわけです。
私も、自分が肉体的にも病気になり、動けなくなり、うつ病になり、摂食障害になり、にっちもさっちもいかなくなって、本気で健康になりたいと心の底から願いました。
「それがあれば、私は何もいらない」。
そうしてそればかり考えて毎日を過ごしました。
それがあったからこそ、必要な時に必要な人と出会い、念願の健康を手に入れることができました。
今から思えば、当時経験した全てが今の私を作っているといってもいいでしょう。
あの時の強烈な意図がなかったら、私は自分の現実を変えることができなかったかもしれません。
ところが、思っていてもシンクロニシティとして現われない原因のひとつは、たいてい人は「あれがしたい」「これがしたい」というポジティブで純粋な意図のほかに、あらゆる意図を持っているからです。
例えば、「でも私にできるだろうか」「あぁ、失敗してしまうかもしれない」「もしここで失敗したら」「なんでまだ叶わないんだ」「結局無理なんじゃないだろうか」。
人によっては、心のどこかで「万が一成功してしまったらどうしよう」「目立ってしまったらどうしよう」「世間の注目を浴びてしまったらどうしよう」と、自分の意図が成し遂げられることを妨げるような反対の意図を持っていることもあるでしょう。
そのほかにも、例えば「自分の好きな仕事をしたい」と思いながら、自分の家族のことや人間関係が気になり、他のことに意図が分散してしまうこともあるでしょう。
ですから、私たちが予想する以上に「一つのことに長時間、純粋な意図を持ち続けること」は難しいのです。
でも、あなたの意図の力が十分に強まり、現実世界にシンクロニシティとして現われるほど強力に作用するには、この「意図を洗練させる」ことが重要なのです。
その意図と相反するような恐れや心配、恐怖を手放し、「もし~すれば~だろう」という予測も手放し、心の底から願うこと。
それが、あなたの意図を物質世界へと広げてくれます。
覚醒の過程でシンクロニシティを体験することが増えるのは、あなたがこれまで錯乱状態にあった自分の感情や思考をクリアにし、純粋な意図を持つことができるようになるからなのです。
ですから、覚醒が進めば、それだけあなたの思いが物質世界へ反映されやすくなるでしょう。
私たちが、自らの意識という無限の可能性に心を開いたとき、その力を解き放つことができるのです。
さらに、あなたがスピリットとしての力を目覚めさせた時、その力はかつてないほど強力になるでしょう。
あなたには力がある。
私がここで伝えたいのは、ただひとつです。
シンクロニシティは単なる偶然ではなく、それはあなたの意図が現実をも動かせるというれっきとした証拠です。
あなたが人生において体験したシンクロニシティを思い浮かべてみてください。
あなたがシンクロニシティを体験したということは、あなたには指一本触れず現実を動かす力があるということです。
私たちの意識が現実に影響を与える。
これは宇宙の真理をも含有しています。
私たちの意識と客観的現実は分離しているのではなく、裂け目のない一つなのです。
考えてみてください。
物質宇宙の中に私たちの意識があるのではなく、私たちの意識の中に物質宇宙があることを。
私たちは物質宇宙の中の住人ではなく、私たちの意識の中に物質宇宙があるのです。
意識が内包できないものは、何もありません。
この世界の全ては意識によって作られているのです。
あなたの意図によって、あなたの未来を切り開いてみませんか?
あなたの現実は、あなたの意図と地続きになっているのですから。
ということで、今日はシンクロニシティの真の意味~シンクロの起こし方~についてお伝えしました。
ぜひ、あなたが体験したシンクロニシティをコメント欄で教えてくださいね。
また、こんなテーマについて取り上げてほしいというものがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。
それでは今日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
真実の向こう側、あなたの意識の世界へ。
瑠璃でした。