もう頑張らなくていい!偽りの自分から解放されて、本来の自分を生きる方法

こんにちは、瑠璃です。
今日は、これを手放すと人生が大好転する、あるものについてお話します。これを聞いてピンと来たという方はいますか?
古い財布を手放すとか、もう着なくなった服を捨てるとか、そういったものではないですよ。ネガティブな感情や、さび付いた人間関係でもありません。
ヒントは、意識的に手放さないと自然にはなくなってくれないものであり、持ち続けている限り、あなたをずっと苦しめてしまうものです。
それが何かというと、偽りの自己です。
偽りの自己とは何か?
私たちは、社会的な期待や環境の影響を受けて、自分に対してさまざまな偽りの仮面を作り上げています。例えば、仕事上で「強い人間」でいなければいけない、愛する人の前では「優しい人」でなければいけない、友達や家族に合わせてカメレオンのように自分をコロコロ変える必要がある、などです。しかし、これらの偽りは、本当の自分を見失う原因となります。
この偽りの自己を持ち続けると、いつも完璧にできない自分にイライラしたり、自分を責めたりして自己否定感につながってしまいます。その結果、深刻な心身の不調をきたしてしまうこともあるでしょう。
もしあなたが、いつも疲れていて、ストレスが溜まっており、人間関係に喜びを見いだせないとしたら、偽りの自己を持っているというサインかもしれません。
今日は、この偽りの自己を手放す方法や、手放すことでどんなメリットがあるのかについてもお話していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
偽りの自己の具体例
偽りの自己とは、あなたの本質ではないにもかかわらず、まるであなたがそうであるかのように普段一体化している自己を言います。いくつか例をあげますね。
自分を偽って社交的に振る舞う人:
社交的な人であることを演じ続けることで、自分自身が本当にそうであるかのように感じるようになります。しかし、本当は内向的で、多くの人との交流を避けたいと思っていることが多いです。
仕事に没頭することで自分を偽る人:
自分の人間関係や趣味などの他の側面を犠牲にして、仕事に全力を注ぐことがあります。自分自身を自分の仕事だけで定義し、その成功に自己価値を見出そうとすることがあります。
他人の期待に応えることで自分を偽る人:
他の人が期待する役割に応じることで、自分自身を偽ることがあります。彼らは、他の人が何を望んでいるかを考え、その期待に応えようとしますが、その結果、自分自身を犠牲にすることがあります。
自分を偽っていることに気づいていない人:
自分自身が自分自身を偽っていることに気づいていない人もいます。彼らは、自分自身が何を望んでいるのか、何を信じているのか、何が彼らを幸せにするのかを考えることを避けています。
この中で最も深刻なのは、このタイプで、もはや末期症状といってもいいかもしれません。私もまさにこれでした。あまりにも理想の自己と一体化してしまって、自分が無理をしていることに全く気付いていなかったのですね。
私は、この症状を放置していた結果、うつ病や摂食障害になってしまいました。ここまで深刻な人は、逆にこんな話をされても自分のことだと気づかないと思います。
もしこの動画で自分のことかもしれないと思ったら、イエローゾーンを通り越して、レッドゾーンに入っていると思ってください。
偽りの自己を持ち続けた結果とは
偽りの自己を持ち続けた結果どういったことが起こるかというと
ストレスがたまる:
偽りの自分を維持するためには、常にマスクをつけている必要があります。そのため、自分を隠すことでストレスがたまり、心身に悪影響を及ぼすことがあります。
疲れやすくなる:
偽りの自分を演じることはエネルギーを使います。そのため、疲れやすくなり、活力がなくなることがあります。よくエネルギー不足の方がいらっしゃるのですが、精神的に見ると、この仮面によりエネルギーを持っていかれていることが多く見受けられます。
1日が終わるとぐったりしてしまったり、朝起きるのがしんどかったりする場合は、どこかでエネルギー漏れを起こしていると考えて間違いありません。
本当の自分を見失う:
偽りの自分を長期間維持していると、本当の自分を見失うことがあります。自分自身が何を望んでいるのか、何が本当に大切なのかを見極めることができなくなることがあります。
あなたが心から望んでいると思っていることは、本当の望みではなく、親や先生や社会からただ押し付けられてきたことかもしれないのです。でも、人の望みに一生懸命に邁進しても、幸せになるどころか、かえって不幸になるだけです。
人間関係が希薄になる:
偽りの自分を演じることで、周囲の人々との関係が希薄になることがあります。自分自身が本当の自分を表現できないため、人間関係が深まらず、表面的な付き合いに終わってしまうのです。
こういった場合、人づきあいが面倒になって、一人でいることを選ぶ場合もあるでしょう。私はずっと家に閉じこもってひとりで本を読んでいたのですが、その理由はまさにこれでした。
成長が止まる:
偽りの自分を維持していると、自分自身の成長が阻まれてしまいます。人は本当の自分を表現することで、新たな可能性を発見し、成長することができます。
ところが、偽りの自己はどこまでいっても偽りの自己ですから、生命力も躍動感もありません。そのため、偽りの自己を維持することでいっぱいいっぱいになってしまい、自分の才能を開花させ、新たな可能性を見つけることができません。
仮面を付けやすいタイプ
全員多かれ少なかれ偽りの自己を持っています。ですが、特に以下のようなタイプが分厚い仮面を付けやすいでしょう。
強いプレッシャーを感じやすい人:
外部からの評価や期待に強いプレッシャーを感じる人は、自分自身を出すことが怖くなり、偽りの仮面を付けることがあります。仮面によって傷つけられることから自分を守ることができるからです。
自己肯定感が低い人:
自分自身を受け入れることができず、自己肯定感が低い人は、自分自身を表現することができず、偽りの仮面を付けることがあります。仮面を付けている限り、自分を出さなくて済みます。
他者からの批判を恐れる人:
他者からの批判や否定的な反応を恐れる人は、自分自身を出すことが怖くなり、偽りの仮面を付けることがあります。いつもいい子でいたり、愛想のよい人でいることで、他者から批判をされることを避けるのです。
安心感を求める人:
安心感を求めるあまり、周りに合わせて自分自身を隠すことがあります。このような人は、偽りの仮面を付けることで、周りからの承認や好意を得ようとするかもしれません。
また、自分の得意な性質を利用して仮面を付けることもあります。
たとえば社交的な人:
人とのコミュニケーションに長けており、周りに合わせることが得意な人は、自分自身を表現するよりも周りに合わせた姿を演じることがあります。もともと持っている性質を利用し、偽りの仮面を作りあげてしまうのです。
ではここでちょっと考えていただきたいのですが、
私たちは生まれた時から、この仮面を付けているわけではありませんよね。
何らかのことがきっかけで、仮面をつけるようになるわけです。
では、どういったきっかけでこの仮面を付けるようになるのでしょうか。
いつから自己を演じるようになるのか
まず、子供は生まれた時からすぐに親や社会の期待に添って生きることを求められます。社会的な役割や期待に合わせるために、自分自身を変えてしまうことがあります。
例えば、親の期待や職場の役割に合わせて、自分の本来の性格や価値観を抑圧してしまうことがあります。特に親が支配的な性格の場合、子供は反抗しても無駄だと思った時点で、自分の気持ちを抑圧してしまうのです。
そして、学校に通い始めると、社交的な圧力によって人は自分自身を変えることがあります。例えば、学校のあるグループに属するために、自分の本当の性格や価値観を隠したり、他人に合わせたりすることがあります。
特に子供の頃、仲間はずれにされたり、いじめられたりするのは恐怖以外の何物でもありませんよね。そのような社会的圧力により、本当の自分を出すことは二の次になり、自己を守るために仮面をつけるようになるのです。
過去に傷ついた経験のない人はいません。過去のトラウマや傷を抱えている人は、自分を守るために偽りの仮面を付けることがあります。過去の傷を持っている人は、自分自身を守るために、防御的な態度をとることがあるのです。
その中でも、自分自身を信じられない、特に自己評価が低い人は、自分自身の本当の姿を出すことができません。このような人は、自分自身を貶めるような言葉を使って笑いを誘ったり、他人に気に入られるために自分を偽ったりします。
また、目標があまりにも高く、自己実現の欲求が強い場合には、それが偽りの仮面を付け、自分自身を変える原因になることがあります。自分自身を変えることで、自己実現の欲求を満たそうとするのです。
こう聞くと、理想や目標を持つことはいけないことのように聞こえますが、そうではありません。問題は、あまりにも自己に対する脅迫的な要求が強すぎて、それが自分を追い込む原因になってしまう場合です。世の経営者などは多かれ少なかれ当てはまる気がしますが。
偽りの自己を手放すには
それでは、この偽りの自己に気づき、手放していくために何をしていけばよいのかということですが、「気づくこと」です。
「気づくこと」は、偽りの自己を手放すための最初の重要なステップです。しかし、気づくことは簡単なことではありません。
私がいつもお伝えしているのは、「こうやって、〇〇をするといいですよ」とか「〇〇すると楽になります」と言うのは簡単ですが、実際に行うのは簡単なことではないですよ、ということです。
自分が持っている偽りの自己を見つけるには、自分自身を客観的に見る必要があります。
自己観察は、自分が何を考え、どんな感情を持ち、どう行動しているかを注意深く観察することです。これは、瞑想や書き出しといった練習を通じて行うことができます。
自己を観察することで、自分が持っている偽りの信念や価値観に気づくことができます。その後、それらの偽りの信念や価値観を手放し、本当の自分を受け入れることができます。このプロセスは時間がかかることもありますが、自分自身に正直であることが最も重要です。
この仮面を作り上げたのは、自己に正直であることよりも、自己を守ることの方を優先した結果です。何事もバランスであり、どちらも必要なことです。
自己を守る方にバランスが傾きすぎてしまっているのですから、今は自分に正直になる方を意識的に優先していただきたいのです。
また、他者とのコミュニケーションにおいても、自分自身に正直であることが重要です。自分自身を偽ることで、相手との信頼関係が崩れ、偽りの自己を維持することがさらに困難になります。
自分自身に正直であることは、自分自身を受け入れることから始まります。
もし、あなたが正直に自分を表現して去っていく人や、変に思う人がいたとしても、放っておいてください。やがて、あなたとは合わなくなって去っていく人なのです。だから、「ラッキー」「仕方ないや」くらいに思っておけば良いでしょう。
あなたの良さを分かってくれる人は、他にもたくさんいます。
そう、偽りの自己を手放すことは、自分自身と向き合うことから始まります。自己観察をすることで、自分自身が持っている偽りの信念や価値観に気づき、それらを手放すことができます。
本当の自分を受け入れ、自分自身に正直であることによって、人生をより充実したものにすることができるのです。
最後に
はい、ということで今日は手放すと人生が好転するたったひとつのことについてお話しました。
今日は偉そうにお話しさせていただきましたけれども、私はこの偽りの自己を付けて何十年も生きてきました。とにかく辛くて苦しくて、でもそれも分からなくなってしまうくらい感覚が麻痺してしまっていました。まさに末期症状ですね。
だからこそ、この偽りの自己を手放せた瞬間、まるでガラスの曇りが晴れたかのように人生が一変しました。もちろん、人間である以上、だれでも一定以上の偽りの自己を持っていますし、私もそうです。
だから、0にしなさい、というわけではありません。
偽りの自己を手放し、本当の自分に気づいていくことで、もっともっと楽に生きることができるようになります。
ぜひ、今日の記事が参考になれば嬉しいです。
今日の記事を読んで気づいたことや実践していきたいことがあれば、ぜひコメント欄に記入してください。書くことで意識付けされて、あなたの自己変容が促されていくでしょう。