不安からの解放:エックハルト・トールが教える内なる平和の秘訣

こんにちは瑠璃です。
今回はエックハルト・トールが教える、不安を超えて内なる平和を手に入れる方法についてお話しします。
私たちは日々、多くのことに不安を感じています。未来や過去、人間関係やお金など、不安を抱える理由はさまざまです。しかし、不安を感じること自体は自然なことであり、問題ではありません。問題なのは、その不安に囚われてしまい、自分の人生を生きることができなくなってしまうことです。
その結果、人に対して壁を作り、信頼関係を損なったり、自分の能力や可能性を引き出すことができなくなったりします。理想を思い描くばかりで、実際にはなかなか手が届かなくなるかもしれません。
エックハルト・トールの『ニューアース』には、この問題を解決するためのヒントがたくさん詰まっています。特に、不安や恐怖でがんじがらめになってしまう、動けなくなってしまうという方におすすめです。不安を解消することで、自分らしく生きることができ、自分自身や周りの人々に対する受容や共感、思いやりが増していくでしょう。
今回の記事は、あなたが不安から解放され、自分自身との素晴らしい関係を築き、周りの人々との深い絆を生み出すためのヒントがたくさん詰まった内容になっています。ぜひ最後までお読みください。
「ニューアース」とは?
『ニューアース』は、ドイツ出身のスピリチュアル・ティーチャーであるエックハルト・トールが書いた、人間と宇宙との関係性についての哲学書です。彼は、不安を超えて平和に生きる方法について紹介してくれています。
正直、一日のうちのほとんどを占めるネガティブな思考を変えることは難しいです。しかし、その一方で、この思考を変えることができれば、人生における感じ方や生き方が大きく変わる可能性があります。
では早速、内なる平和に生きる方法を順番にご紹介します。
内なる平和に生きる方法その1:今ここを感じる
エックハルト・トールは、「不安を感じる原因」について次のように説明しています。私たちは自分自身の思考に過剰に執着し、過去や未来にこだわることが原因で、不安を感じるのです。不安は、過去や未来にあって、今には存在しないのですね。そのため、私たちは自分の思考から離れ、現在に集中することが必要です。つまり、今ここに存在するということです。
過去や未来に囚われることなく、今この瞬間に自分が存在していることを感じることができれば、心が落ち着き、不安を感じにくくなります。現在に集中することで、自分の内面にある平和や喜びを見出し、不安や心配事を超えることができます。
例えば、自然を見たり、音楽を聴いたり、瞑想をしたりすることで、自分の意識を現在に向けることができます。そうすることで、過去や未来に思考が飛ばされることなく、現在に集中することができます。
私のおすすめは、いったん心の中で、その問題に関わる関係者をすべて消してしまうことです。大抵の心配事や不安なことは、他者に関係しているので、いったん、他者を全てリセットしてしまうのですね。そして、自分一人になることができれば、周りの雑音がクリアになり、すっと心が落ち着いてきます。
しょせん、不安や心配は大したことはありません。そしてその落ち着いた状態のまま、元の環境に戻ってきてください。すると、あら不思議、心は穏やかなままであることに気づきます。
自分の中心にいることができれば、外側の出来事はいとも簡単に変えることができるものなのです。
内なる平和に生きる方法その2:自分を見つめ直す
自分自身を見つめ直すことも大切です。エックハルト・トールは、私たちは自分の思考に過度に執着しているために不安を感じるのだと指摘しています。自分が持っている思考や信念を客観的に見つめ直し、それらに囚われない自由な思考を手に入れることができれば、不安を感じにくくなります。
自分が持っている思考や信念を客観的に見つめ直すには、自己観察が必要です。
自己観察とは、自分自身を客観的に見つめることであり、そのことで自分が思っていることや感じていることを客観的に見ることができます。例えば、「自分が今持っている信念は本当に自分自身のものか?」と問いかけることで、ほとんどの信念が周りの環境や他人からの影響によるものであることがわかります。
私の場合、母が心配性でいつも心配ばかりしていた影響で、大人になってから同じようなパターンに陥っていたことに気づきました。しかし、幼い頃の私は冒険好きで心配性ではありませんでした。このように、無意識に他人の信念を引き継いでいたことがわかります。
この作業は簡単に思えますが、実際には難しいこともあります。
また、エックハルト・トールは、自分が持っている思考や信念に囚われない自由な思考を手に入れることが重要であると述べています。自分が持っている思考や信念に囚われている場合、その枠組み内でしか考えることができず、新しいアイデアや考え方を取り入れることができません。自分が持っている枠組みを超えて、新しいアイデアや考え方を取り入れることができれば、より創造的な思考をすることができます。
自分自身を見つめ直すことは、自己理解を深めるために必要な作業であり、自分が本当に求めているものや自分自身の本当の気持ちに気付くことに繋がります。このような作業を通じて、より自分らしい人生を歩むことができるようになります。
内なる平和に生きる方法その3:自分を受け入れる
内なる平和を手に入れるためには、自分自身を受け入れることが大切です。自分自身を否定することなく、自分が持っている感情や考えを受け入れることができれば、心が穏やかになり、不安を感じにくくなります。
そのためには、自分自身に対して肯定的でいること、そして自己承認を行ってあげることです。人は、人に対しては肯定的でいられるのですが、肝心の自分自身に対しては辛く当たってしまうことが多いですよね。
どんなに大きな失敗をしたとしても、どんなに現在の状況が辛くても、この自己承認によって、自分自身に対する否定的な考え方や感情を和らげ、自分自身を受け入れることができます。すると、自分自身や周りの環境に対して抵抗が減り、生きるのが楽になります。そして、物事がスムーズに流れるようになります。
内なる平和に生きる方法その4:他人と比較するのをやめる
エックハルト・トールは、内なる平和を手に入れるためには、他者との比較や評価、競争をやめ、自分自身と向き合うことが重要だと語っています。自分自身を受け入れ、自分自身を愛することができれば、他者との関係もより健全で良好になります。
そのためには、とことん自分を知ることです。自分が誰であるかを知れば、他人と比較することはなくなります。他者と比較することで自分自身が劣っていると感じることがあるかもしれませんが、それは自己評価の問題であり、他者と比較することで自己受容が進むわけではありません。
あなたがすべきことは、他人に打ち勝つことではなく、自分に優しく接することです。しかし、戦いのパラダイムにいる人は、自分が劣っていると言い聞かせることで自分を鼓舞することに慣れているので、簡単には抜け出せないかもしれません。私もそうでした。
ですが、この世のすべてが繋がっていることが分かれば、自分と他人の間に境界線を引くことがいかにナンセンスであるかが分かるでしょう。
内なる平和に生きる方法その5:自分自身と対話する
エックハルト・トールは、内なる平和を手に入れるためには、常に自分自身と対話し、自分自身を観察し、自分自身を知ることが大切だと語っています。自分自身を深く知ることで、内なる平和が生まれ、人生を豊かで充実したものにすることができます。
この方法を実践するためには、まず自分の思考について気づくことが必要です。自分がどのような思考を持っているかを観察し、その思考が自分にとってプラスになっているか、マイナスになっているかを判断することが重要です。そして、自分自身に対する自己批判を減らし、自己肯定感を高めることができます。
エックハルト・トールは、自己と周囲の世界との間に存在する相互作用を観察することによって、自己の存在を正確に認識し、内なる平和を手に入れることができると説いています。このプロセスは、自己と周囲の世界との相互作用を観察することから始まります。
内なる平和に生きる方法その6:マインドフルネスを実践する
エックハルト・トールは、自己と周囲の世界との相互作用を観察するために、マインドフルネスの実践を推奨しています。マインドフルネスとは、自己と周囲の世界との相互作用に意識的な注意を払い、現在の瞬間に集中することを意味します。
私も必ずクライアントさんには瞑想を実践するようお伝えします。瞑想の基本は今に集中することです。そこからさらに深く自分自身について探求し、自己の魂やスピリチュアルガイドと繋がるなど、瞑想の目的がどんどん発展していきます。
より高度な瞑想を行うためにも、まずは「今ここ」に平和を見出すことが基礎となります。しっかりと練習していきましょう。瑠璃のyoutubeチャンネルでも瞑想の音源の動画を公開しています。「瑠璃 瞑想」で検索していただくと、瞑想音源が見つかりますので、ぜひ活用してみてください。
内なる平和に生きる方法その7:スピリチュアルの本を読む
エックハルト・トールは、自己啓発書やスピリチュアル書を読むことで知識を得ることも重要だと語っています。ただし、知識を得るだけでは内なる平和を手に入れることはできません。実践によって初めて、自分自身を変えることが可能になります。
最後に
『ニューアース』は、人生の目的や意義、自己成長について考える人にとって非常に深い洞察を与えてくれる一冊です。また、宇宙の本質や存在の意味について考えたい人にもおすすめの書籍ですので、ぜひ気になる方はお手に取ってみてください。
ということで、エックハルト・トールが教える「不安を超えて内なる平和を手に入れる方法」についてお話ししました。私は最初の約3年は、ひたすら内なる不安を手放すことに集中しました。
この記事を読んで気づいたことや実践していきたいことがあれば、ぜひコメント欄に記入してください。書くことで意識付けがされ、あなたの自己変容が促されるでしょう。